まいど!移動式クレーン
◆移動式クレーンあちこちに出陣!
ここでは弊社の取り扱っているクレーン、移動式クレーンについてご紹介。
移動式クレーンとは、
「 荷を動力を用いてつり上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械装置で、
原動機を内蔵し、かつ、不特定の場所に移動させることができるもの 」*1
「移動式」。
移動式となれば、あちこちに動くことができます!!
一定の場所や決められた敷地内だけではありません・・・現場に出動し、揚重作業ができるんです!
ちなみに公道を走ることができるのは、トラッククレーン、ホイールクレーン。
あなたもどこかで見たことがあるはず。
子どもたちの目をキラキラさせちゃう「クレーン車」。
移動式クレーン
◆トラッククレーン
◆ホイールクレーン
◆クローラクレーン
◆鉄道クレーン
◆浮きクレーン
◆その他の移動式クレーン
◆トラッククレーン
40年以上も前のトラッククレーンたち
4.9t吊 トラッククレーン
まずは、「トラッククレーン」。
特徴は走行用運転室と、クレーン操作用運転室は別々に備えられていること!
昔はトラッククレーンしかありませんでした。故障しにくく重宝されました。
今では 改良された「ラフテレーンクレーン」「オールテレーンクレーン」が主流となり、希少なクレーンとなってきました・・・。
トラッククレーンから進化した、オールテレーンクレーン。
全ての=オール、 地形=テレーン
に順応したクレーンです。
高速走行、不整地走行可能、
前後輪駆動、前後輪操向できるので
トラッククレーンよりも小回りがきく優れもの。
ただし大型級となると、自重も大きいので
ブームや旋回体はバラしてトレーラー等で別送したり、カウンタウェイトという重りを用いるのでこれも別送します。
(ブームや旋回体を付けて公道走行できるクラスも開発されてきました!!!)
現在の最大能力は1200t!
車両積載形トラッククレーン
次は、トラックの荷台と運転室の間に小型のクレーン装置を搭載した「車両積載形トラッククレーン」です。
自ら荷の積み下ろしも運搬もできるため、庭屋さん、足場屋さん、機械屋さん… などなど幅広く需要があります!
当社にとっても、タイヤを積んだり…養生する鉄板を運んだりと
とっても便利なクレーンです。
「ユニック」の愛称で親しまれていますね!
レッカー形トラッククレーン*2
「レッカー車」もトラッククレーンの仲間!
車のレスキュー隊!
事故車、故障車等の救難作業にあたります!
また、機械設備等の据付工事等にも使われています。
◆ホイールクレーン
ホイールクレーン*3
続いて、「ホイールクレーン」。
トラッククレーンとは違い、走行用運転室と、クレーン操作用運転室は一緒です!
また、四輪式と三輪式があるこのクレーン、
アウトリガーではなく、前輪タイヤの外側に鉄輪を装着してこれが接地することで安定を増すものもあります。
22t吊 ラフテレーンクレーン
50t吊 ラフテレーンクレーン
また、これもホイールクレーンの仲間で、「ラフター」と呼ばれています。
トラッククレーンからパワーアップして、
ラフ=荒れた、 テレーン=地形
に適したクレーンとなっています!
全輪駆動式のため、不整地にも対応。
また四種類の操向ができるので、大きいわりに実は小回りがきくのです!
どの現場にも万遍なく需要の高い機種です。
あなたのお家もこの機種で建てています★
独特なエンジン音で
街中を走っているクレーンなら これです!
あまり早く走れなくてごめんなさい!
◆クローラクレーン
クローラクレーン*4
また…クローラクレーンとは、
一般に言われている「キャタピラ」の上にクレーン装置を載せたもの。
設置面積が広く安定性が良いので不整地や比較的軟弱な地盤でも走行ができます。
ただし、走行スピードはきわめて遅いです。クローラクレーンの国内での最大能力はなんと3000t!
公道走行はできないので、現場まではトレーラーなどによって運ばれます。
◆鉄道クレーン
65t吊 事故復旧用鉄道クレーン
(ロコクレーン)*5
こちらは、レール上を走行する車輪を持った台車にクレーン装置を架装したもの。
鉄道の救援や橋梁の架設等の工事に使われてきました。
昭和初期から製造され長らく活躍してきた操重車。
こちらのソ180は解体されてしまいましたが、
同じソ80形で現存しているものに、三笠鉄道記念館に展示されたソ81があります。
◆浮きクレーン
4100t吊(左)・4000t吊(右) 浮きクレーン
(フローチングクレーン)*6
国内最大の浮きクレーン2隻がお目見え。
水上のレスキュー隊です!!
これは長方形の箱形等の台船上にクレーン装置を搭載した形式のもの。
港湾、河川、海上等の工事やサルベージ作業等に使われます。
前ページで紹介したどの「クレーン」よりもはるかに巨大なこの起重機船・・・!
ゴライアスクレーンを組み立てたりアンローダをほぼまるごと持ち上げてしまう様には大変圧倒されます。
上には上がいますね・・・!!
さて、こちらもさまざまな移動式クレーンをご紹介しました・・・!
一歩外に出たら ちらっと空を見上げてみてください。
もし立っていたら大きく手を伸ばしてみてください。
自分より大きいものがどれだけあるでしょう?
それには〇〇クレーンと、人の手と汗と 長い歳月がかかってできています。
クレーンって実は私たちの生活に寄り添っていて
本当になくてはならないものなのです。
クレーンを発明してくださった方々に感謝ですね!!
移動式クレーンのことをもっと知れるページをご用意しています☆ →クレーンを身近に・・・!
注
*1)厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課編「クレーン等安全規則の解説」クレーン等安全規則第1章(定義)第1条の解説 労働安全衛生法施行令(定義)第1条8号による
*2)「レッカー形トラッククレーン」(株式会社あかつき所有)(写真提供元:てふてふくれ~ん)を加工(切取・ぼかし)して作成
*3)出典:てふてふくれ~ん「てふてふくれ~ん 今月の写真(2011.9)」,<http://www.tefutefu-crane.com/photos.htm>(2016.3.22アクセス)を加工(切取・ぼかし)して作成
*4)出典:一般社団法人 日本クレーン協会「9月30日は、「クレーンの日」。」,<http://www.cranenet.or.jp>(2016.3.22アクセス)内写真「平成24年度「クレーンの日」ポスター」を加工(切取・ぼかし)して作成
*5)出典:てふてふくれ~ん「てふてふくれ~ん 今月の写真(2009.8)」,<http://www.tefutefu-crane.com/photos.htm>(2016.3.22アクセス)を加工(切取)して作成
*6)「『海翔』『洋翔』回航写真」(写真提供元:寄神建設株式会社)を加工(切取)して作成
参考文献:一般社団法人 日本クレーン協会「クレーンの知識」,<http://www.cranenet.or.jp>(2015.10.11アクセス)
(当ページの作成にあたり、多くの方にご協力頂きました。)